
武者絵は『平家物語』のような軍記物語や武勇伝説に登場する
浮世絵の祖と言われる菱川師宣の時代から、江戸後期の歌川国芳、明治期の月岡芳年にいたるまで、 多くの浮世絵師が武者絵を手掛けました。
源頼光、源義経、上杉謙信、武田信玄などの武将のほか、スサノオノミコトの武勇、
巴御前のような女武者の奮戦も描かれています。
武者絵は伝統的に描き継がれたことで、時代を越えて広く親しまれていました。
本展覧会では、世界最高水準の日本美術コレクションを誇るボストン美術館の所蔵品から厳選した刀剣と武者絵率100%の浮世絵版画、そして武者絵と共通のイメージがデザインされた刀剣の
本展を通じて、古来多くの人に愛されてきた武者絵の世界が、皆様により親しみやすいものになれば幸いです。